京都の古民家が次々とAirbnbへ。近隣住人の反応は?

ホスト・オーナーの話

Airbnbという言葉が昨年あたりからよく耳にするようになり、外国人向けの民泊サイトで血行流行っているんだなあとぼんやりとネットニュースなどを見て意識はしていました。

自分は東海地方にある都市に住んでいる者で、辺りには外国人が好む観光地も少なく、そんな民泊なんていう言葉を目にするような現実的な事象に触れることはありませんでしたので、ほんとにこんなのはやっているのかなあ位の肌感覚でした。

それが今年の正月に妻の実家である京都に帰省した時です。

妻の実家は京都駅近くに昔からある家なのですが、親戚も歩いていける範囲の近所に住んでおり、正月の挨拶に毎年訪れていました。

今年もそんな感じで妻の実家を挨拶した後、歩いて親戚の家に挨拶に向かったところ、通りすがりの家に見たことのないピンク色のマークが張られていました。

また扉には南京錠が取り付けられて、外壁もこぎれいになっている古い民家を発見しました。

最初これは何かの店舗かという目でその家を見ていましたが、よくよく見るとAirbnbの貸し出す民家だというのがわかりました。

初めてAirbnbの民泊場所を見ましたが、さすが京都と言うと土地柄、外国からの観光客も多いので需要も多くあるんだろうと感じました。

そうこうするうち親戚の家に到着し挨拶を済ました後、そのAirbnbの家のことについて聞いてみました。

するとこの家は数年前に家主が亡くなってから人が住んでおらずしばらく空き家だった家で、去年ある日突然親戚の家に業者が挨拶に来て内装の工事をすることと、外人向けの民泊の宿に使用することを告げられたそうです。

親戚の方も近くに知らない外国人が急に泊っているのは不安だとは言っていましたが、今のところトラブルはないようです。

しかしゴミ出しのルールとかが難しいようで、業者がそれは片づけに来るようですが、少し不安になる面もあるようです。

という話を聞いているとその家以外にも周辺に最近このAirbnbのマークがついた家がいっぱいあるよと教えてくれました。

親戚の家から妻の実家に帰る途中違う道を通って帰りましたら、あるはあるはピンク色のAirbnbのマークだらけ、これにはびっくりしました。

京都は外国人が行きたい日本の観光地でも1,2を争う場所だということですし、市内中心部のホテルの建設も増えています。

そんな状況は客観的にはわかっていたのですが、この民泊の家の多さを現実に目の当たりにして驚くとともに、民泊の需要の高さと高齢化の進む京都の集落の実情、それを活用しビジネスとして利用する人と、それを目的に観光地へ赴く外国人観光客。

地域に住む人の不安と空き家の有用という二面性を混在させながらも、この取り組みが地域も観光客もwin-winの関係でずっと続いていくならば素晴らしい取り組みだと思います。

いまはまだ始まったばかりで手探りの状態だと思いますが、世間に広く浸透していき認知されると住民の不安もある程度解消されるのではないかと思います。

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