今やテレビでも取り上げられたことで、日本人の中にも利用者が増えて来たAirbnb。
我が家の例だと、2014-2016年の外国人利用者が90%程度だったのに対し、2017年に入ってから、外国人60%日本人40%ぐらいの割合まで日本人利用者が増えました。
それほど一般的なツールになりつつある、Airbnbとの関わりは圧倒的にホストとしてが多いですが、やっぱり私も旅をする時はAirbnbをいつも利用しています。
それは、Airbnbでしか泊まれない場所、知れない場所があるからです。
それは私がタイのある島に10日間滞在した時のことでした。
泊まっているところは島の地理上でおおよそ中心地になる、山の中。
島の中心地は港付近になるため、その島では最も田舎なエリア。
バンガローが茂みの中に何棟かたっており、昼も夜も人影や生活音とは無縁のとても静かな場所です。
バンガローのテラスからは、山はもちろん、遠くの方には海も見えてとっても「気持ちが良い」場所でした。
その割に大人2人でも1泊1500円程度で、エアコンはさすがにないけど、6月で朝晩は涼しく、シャワーもついているため、とっても豊かな時間を過ごすことができました。
日中の多くは、バイクで山をおり、ビーチで過ごしていた私は、気さくに話しかけてくる地元のタイ人たちから「どこに泊まっているんだ?」と聞かれます。
すると、10人中10人は「そんな、へんぴなところに泊まれるところはない」と苦笑するのです。
最初の頃は、Google Mapでこの辺りだと見せて説明していたのですが、途中から頑なに否定するタイ人たちとのやり取りがめんどくさくなって、適当に質問を流すようになりました。
Airbnbは必ずしも、その国の人間がやっているわけではないので、外国人が管理している「秘境スポット」があるのです。
私が泊まった物件もヨーロッパ人とタイ人が共同で管理しているところでした。
ゲストハウスやホテルと、Airbnb物件が違うのは、必ずしも町の中心からアクセスが良いところや、人が集まりやすいところにあるわけではない点だと思います。
そのため、よりディープでニッチな場所にある「秘境スポット」を知ることができて、得した気分になります。
私は毎日、その滞在先から下山して食事をしたり、ビーチで浮かんだりした後、また静かな自然の山中に戻っていく毎日を送っていて、そんな「非日常」な経験ができたことを、本当に嬉しく思います。
AIrbnbが連れて行ってくれるところ、それは地元の人の家に滞在するその国の「日常」です。
そして、地元人も知らない”非日常”までも、連れて行ってくれるのです。
それは、何より豊かな時間になるでしょう。